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Channel: CHAGE&ASKA全曲レビューへの挑戦
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レビュー:SUPER BEST II/CHAGE&ASKA(アルバム)

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【収録楽曲】

1.モーニングムーン
2.黄昏を待たずに
3.Count Down
4.指環が泣いた
5.SAILOR MAN
6.ロマンシングヤード
7.恋人はワイン色
8.ラプソディ
9.Trip
10.WALK
11.LOVE SONG
12.DO YA DO
13.太陽と埃の中で
14.SAY YES
15.僕はこの瞳で嘘をつく

 
 

補足情報

 

●1992/03/25:ポニーキャニオンより発売

●2001/06/20:ヤマハミュージックコミュニケーションより発売

 

レビュー

 

世の中のミュージシャンたちの
シングル曲を収録したベスト盤が
どういった曲順かというと、

 

僕はどのシングルベスト盤も
発表した順番に収録曲が並んでいると
思ったものでした

 

日本のバンドで大好きだったものに
L⇔Rがありますが、
彼らのシングルベスト盤を聴いてみると
発表された順にシングル曲が聴けるという
構成ではありませんでした

 

そこで僕は気が付いたのですが、
CHAGE&ASKAの『SUPR BEST』と
『SUPER BEST II』に関しては
発表順に曲が聴けるということだったのです

 

しかし、あまりにCAのことが好きで
音楽を聴き始めた中学と高校時代には
ほぼCAしか聴いていなかったため、
他のミュージシャンのベスト盤も
同じような曲順だと勘違いするほどでした

 

さて、このベスト盤を聴き始めた当初は
15曲中12曲くらいは知っている状態で
聴き始めたんじゃないかな、と思います

 

すでに『SUPER BEST』も入手していて
冒頭の3曲は被っているし、
アルバム『Mr.ASIA』と『ENERGY』に
収録されているシングル曲、

 

「指環が泣いた」「SAILOR MAN」「Trip」
をこのベスト盤で初めて聴いたような
気がします…が、
もしかしたらそうではなかったかも知れません

 

『SUPER BEST II』入手前には
アルバム『TREE』以前のアルバムは
全て聴いていたかも知れません…

 

どっちを先に聴いたかなんてのは
どうでもいいことのようで
実はアルバムに収録されているシングル曲は
ベスト盤のものより少し仕様が違ってたりしていて、

 

改めて聴いた時に
アルバムバージョンの方がお得感がある、
そんな気持ちにさせてくれるのです

 

例えば「Trip」という曲は
ベスト盤ではあっさりと曲が終わるのに
アルバムバージョンではおまけ的な
演奏を聴くことが出来ます

 

例えば「ロマンシングヤード」は
ベスト盤では普通に始まるところを
アルバムバージョンでは
その前に収録されている
失恋男のモンタージュ」の最後と
繋がっています

 

もっとレアな例は「WALK」です
ベスト盤やアルバムでは
曲の最後は静かに終わっていくのですが、

 

『THE STORY of BALLAD』という
バラード曲を集めたベスト盤では
これまたおまけ的な演奏を付け加えて
終わるという仕様になっています

 

そういう意味では
ベスト盤はスペシャルな楽曲たちを
並べて聴く聴き応えや
贅沢な気持ちを堪能できると共に、

 

さらにアルバムバージョンが
異なる曲を知っていると
そのアルバムを引っ張り出してきて
聴きたくなるという気持ちにも
させてくれます

 

このベスト盤はcAの中でも
認知度の高いアルバムとして、
たくさんの人が耳にしたはずです

 

CAビギナーにとっても
入門編としてピッタリなベスト盤であることに
間違いはありません

 


2000年以降のシングル曲

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アルバム『RED HILLL』を発表してからの
CHAGE&ASKAは、
自分たちの音楽活動を
国内はもとよりアジア圏へと拡大していきます

 

さらにソロ活動を充実させて
それぞれが経験を重ね、
再びCAとして発表したシングル曲
この愛のために」以降の彼らの音楽は、

 

初期、中期と比べて
どこか大人びた雰囲気を漂わせた
明らかに違う空気をまとったものへと
変わっていきました

 

CA活動の集大成を思わせる後期の代表曲

 

2000以降のCHAGE&ASKAの音楽は、
活動30年を経て活動休止したことを
預言するかのように、
ある種“集大成”を感じることのできる
ものが多いように感じます

 

その“集大成”の代表格を
5曲紹介して、
CAシングル曲のピックアップ紹介は終了です
一言解説と共にご覧下さい

 

・「ロケットの樹の下で」

ユニバーサルミュージック移籍後
第1弾シングル
決して派手ではなく大きくヒットしたという
イメージはないが、
この作品で確実にCAの楽曲が
大きく変わったことを実感できる

 

・「パラシュートの部屋で

「ロケット~」とは打って変わって
明るくポップな“大人なチャゲアス”を
堪能できる作品
歌詞の意味を知ると、より大人の魅力を
感じることができる

 

・「36度線 -1995夏-

後期CAのポップな楽曲の中で
外せない一曲
タイトル通り1995年に手がけられ
9年後の2004年に発表された
熟成された楽曲

 

・「僕はMusic

こちらも後期CAポップで
外すことのできない一曲
この曲を聴く度に
もう50歳になろうという二人が
歌っていることに驚いてしまう、
それくらいポップな仕上がり

 

・「Man and Woman

同時発表の「Here & There」と並んで
CA活動の(2012年現在)最後を飾るのに
ふさわしい一曲
最後の最後でこんな名曲を作っちゃうのが
実に惜しい、というか早くcA活動再開を
願いたくなる

 

如何でしょうか
30年という活動の中で発表されたきた
代表曲の一部を紹介してきましたが、

 

ファンとしては
これだけではまだまだ紹介するには
足りなさ過ぎます

 

CAビギナーのために
代表曲を厳選しましたが、
これらの曲を全て聴いて

 

さらに深入りしたいと思うか
これだけで“おなかいっぱい”だと感じるかは
あなた次第です

 

そして僕はこれからも変わらず
魅力的なCA関連の作品を
あなたのために紹介していきます

 

それでは、また別の記事で
お会いしましょう!

 

レビュー:黄昏を待たずに/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・黄昏を待たずに
 (c/w:DIAMOND SAND)

■アルバム
・MIX BLOOD
・SUPER BEST
SUPER BEST II
・CHAGE&ASKA VERY BEST
 ROLL OVER 20TH

■映像作品
・ONE SIDE GAME 横浜スタジアム
・WE SHALL RETURN!
 君だけのチャゲ&飛鳥 PAR2
・HISTORY II~PRIDE~
・太陽と埃の中で2

 
 

補足情報

 

●1986/05/21:ポニーキャニオンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:DIAMOND SAND

●1986/09/21:発売のアルバム『MIX BLOOD』に収録

●作詞・作曲:ASKA、編曲:ASKA/瀬尾一三/THE ALPHA

 

レビュー

 

シングル「モーニングムーン」を発表したことで
それまでCHAGE&ASKAに植え付けられた
“フォーク演歌”というイメージは
すっかり払拭されました

 

彼らの音楽に新しく導入された
シンセサイザーの音色は、
それ以降欠かすことのできないものに
なっていきます

 

そうした彼らの音楽の方向性を
確実に決定付けたのが
「モーニングムーン」の次に
発表された「黄昏を待たずに」と
言っても良いでしょう

 

煌びやかなシンセサウンドを活かした
印象的なイントロは、
聴けばすぐにこの曲だと反応してしまうほど
耳に残ります

 

歌詞は、ドライブデートを楽しむ
男女の恋模様を描いており、
積極的に女性にアプローチする
男性が目に浮かんできます

 

若々しいASKAが歌うからこそ
映える一曲とでもいいましょうか、
歌い方もASKA独特の捻り出す歌唱に加えて

 

何とも甘いムードを漂わせる声で
女性ファンを釘付けにしてしまいます(笑)

 

80年代の日本の歌謡曲、
そしてその後半からブームに火が付いた
トレンディドラマを予見するようなラブソング、

 

それらは日本のお茶の間を賑わす
大衆文化の礎を築いたとも思われ、
その歌を歌うCHAGE&ASKAは
そうした時代の象徴でもあるように
この曲を聴くとふと思うことがあるのです

 

レビュー:Count Down/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・Count Down
 (c/w:恋人との別れ方
 (女の場合、男の場合))

■アルバム
・SUPER BEST
SUPER BEST II

■映像作品
・ONE SIDE GAME 横浜スタジアム
・WE SHALL RETURN!
 君だけのチャゲ&飛鳥 PART2
・HISTORY II~PRIDE~

 
 

補足情報

 

●1986/08/21:ポニーキャニオンよりシングル発売

●1987/03/05:発売のアルバム『SUPER BEST』に収録

●1992/03/25:発売のアルバム『SUPER BEST II』に収録

●作詞:澤地隆、作曲:CHAGE、編曲:Light House Project

 

レビュー

 

初期CAのシングル曲には
オリジナルアルバム未収録の楽曲が
いくつか存在します

 

彼らがポニーキャニオンに
レーベル移籍して以降、
それまで在籍していた
ワーナー・ミュージックから発売された
LP盤でのアルバムは
CDとして再発売されました

 

その際、これまでアルバムに
収録されなかったシングル曲とB面曲を
ボーナス・トラックとして
CDに収録したのですが、

 

このボーナス・トラックを眺めてみると
LP盤には収録されなかったシングル曲を
発見することができます

 

「放浪人(TABIBITO)」「北風物語」
「マリオネット」
この3曲は、シングル発売されながらも
アルバムには未収録だった
貴重なシングル曲です

 

レーベル移籍してからのシングル曲は
そのほとんどがオリジナルアルバムに
収録されていますが、
ただ一曲だけがオリジナルアルバム未収録、

 

結果的にベストアルバムに収録するしか
なくなったシングル曲があります
それが「Count Down」なのです

 

この辺りの
収録“されている”、“されていない”の
判断基準は分かりませんが

 

シングル曲ならアルバムに収録されていて当然、
のような固定観念を打ち破るようなリリースの仕方は、
CHAGE&ASKA以外のアーティストで見受けることは
余りないように思います

 

こうした姿勢も彼らなりの
こだわりかも知れませんね

 

さて、そんな貴重すぎる「Count Down」は
大ヒットしたベスト盤『SUPER BEST II』で
聴くことが出来ます

 

デビューシングルから数えて
数曲しか存在しないCHAGEシングルの中でも、
彼らしいロックナンバーで

 

迫力のあるリズムと
当時の彼らを象徴するシンセサウンド、
終始力強い二人のボーカルが
熱い一曲を演出しています

 

彼らのベスト盤は
『ROLL OVER 20TH』や
『NOTHING BUT C&A』以前には
『SUPER BEST』『~II』がありますが、

 

後にスーパーベストシリーズをまとめた
4枚組のベストボックス
『SUPER BEST BOX』を発売してから、
『SUPER BEST』は廃盤になってしまいました

 

そして、廃盤になった『SUPER BEST』にも
「Cont Down」は収録されており、
こちらの音源はより一層聴くのが困難になっています

 

『SUPER BEST II』『SUPER BEST BOX』に
収録された音源は、
リミックスもしくはリマスターされていて
「Count Down」の音源も新しくなっており、

 

これらが発売されるまでは
『SUPER BEST』でしか聴けなかったのです
しかも完全オリジナルのシングルバージョンで!

 

僕はどちらかというと
そのオリジナルバージョンの方が
好きですね

 

しかしながら、音が良くなっている
『SUPER BEST II』の方が
聴く頻度が高いので、
廃盤の方はほとんど聴かなくなっちゃってます

 

このレビューを書くにあたって、
久しぶりに最初の『SUPER BEST』を
引っ張り出して聴いてみました

 

問題の「Count Down」は
イントロのドラムのリズムが違っていて、
もちろん音もリマスターされていないので
ショボい感じですが、

 

当時の彼らが発表したシングル曲の
流れを考えても、
それぞれタイプの違う楽曲で
バラエティに富んでいるなぁ、と
思わされます

 

『SUPER BEST II』は
良い意味で音が良くなっていますが、
どの曲も同じようなリマスターで
ちょっと平坦な感じに聴こえてしまうのが
難点なんですよね…

 

そうしたことも含めて
オリジナルバージョンの「Count Down」が
やっぱり聴いていて新鮮だと
感じるのです

 

CAの七不思議

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世の中のものには“七不思議”と呼ばれる
「なぜなのか」と疑問に思ってしまうものがあります

 

最も有名な七不思議は
『世界の七不思議』ですね
七不思議の本来の意味は“必見のもの”であり、
不思議なもの、疑問に思うもの、
ということではないようです

 

しかし、この記事では
七つの不思議や疑問という意味で、
CHAGE&ASKAにおいての“七不思議”を
管理人であるダイマツが
独自に感じたものを紹介します

 

意外と思い付かないCA七不思議

 

この記事を書くにあたって
不思議なことを七つ取り上げようと考えたところ、
全部楽曲における“七不思議”になりました

 

もしかしたら他のカテゴリにおいても
七つの不思議を発見できるかも知れません
例えばCHAGEとASKAという二人の関係においてだとか、
映像作品、ソロ作品においてですね

 

そういうことで今回は
CA楽曲における七不思議を取り上げたので、
みなさんも思い当たるかどうか
チェックしてみて下さい

 

CA楽曲の“七不思議”

 

1.「GUYS」でのCHAGEのコーラス

GUYS」の2番で、
ASKAが「何度も途方に暮れて」と歌った後に
CHAGEがコーラスを入れているのですが、
何と歌っているのか分かりません

ずっと気になっているので
知っている方がいたら教えてください

解決済みの記事はコチラ

 

2.「失恋男のモンタージュ」のコーラス

失恋男のモンタージュ」のBメロで
子供の声で歌われるコーラスが入ります
1番、2番ともそのコーラスで何と歌われているのか
頑張って聴いても分かりません

こちらも、知っている方の情報を
お待ちしています

 

3.「CATCH & RELEASE」のCHAGEのスキャット

CATCH & RELEASE」の間奏部分で
CHAGEが何やらブツブツと唱えていますが、
何を言っているのかまるで分かりません

 

4.「CRIMSON」のCHAGEのスキャット

CRIMSON」の曲最後に歌われる
CHAGEのスキャットが「プン プン プン…」ですが、
なぜこんなスキャットにしてしまったのか
分かりません

 

5.「ゼロの向こうのGOOD LUCK」の歌詞

公式サイトのライナーノーツにも
表記してあるのですが、
この曲の歌詞にはモデルが存在しているようです
しかし、一体誰のことを歌っているのか
分かりません

 

6.「アルマジロ・ヴギ」の作詞家

アルバム『INSIDE』に収録された
「アルマジロ・ヴギ」の作詞家が
“亜留間ジロー”となっています

これは、実は松井五郎氏なのですが、
この曲に限ってダジャレのような作詞家にしたのは
なぜなのでしょうか

 

7.「Darlin’」の間奏のアレンジ

こちらもアルバム『INSIDE』に収録の曲
1番、2番が終わった後の間奏のアレンジが
なぜかフラメンコのように情熱的です

曲全体からは、フラメンコのような雰囲気を
感じ取れる部分が一切見当たらないのに
間奏のアレンジが突然フラメンコ仕様になっているのは
なぜなのでしょうか

 

他にもあるかもしれない七不思議

 

以上が、管理人ダイマツが感じた
CA楽曲においての七不思議です

 

この記事を読んだ方の中に
「この不思議に答えることができる」とか
「他にもこんな不思議があります」といった
方がいたら、ぜひ教えて下さい

 

CA七不思議シリーズの記事として
書かせて頂きます
それでは、みなさんが持っている
CAの不思議情報をお待ちしております!

 

まだまだあったCAの七不思議(楽曲編)

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前回の記事を更新したところ、
読者さんから
「何を歌ってるのか分からない曲が
まだあります」
というような声を頂いたので、

 

それらの曲を一挙に紹介したく、
前回の続編として
再更新するに至りました

 

思い出せなかっただけで
言われてみればまだこんなにあったのか!
と思うほどの
“何を歌っているのか分からない”楽曲、
ぜひご覧下さい!

 

CA楽曲の七不思議(+15楽曲)

 

それでは、まずは前回の記事で取り上げた
CA楽曲の七つをダララッと紹介しましょう

 

1.「GUYS」の2番、
「何度も途方に暮れて」の後のCHAGEのコーラス→解決済みの記事はコチラ

2.「失恋男のモンタージュ」の1番と2番のBメロ、
子供の声のコーラス

3.「CATCH & RELEASE」の間奏、
CHAGEのスキャット

4.「CRIMSON」の最後、
CHAGEの“プンププン~”というスキャットは
なぜそうなったのか

5.「ゼロの向こうのGOOD LUCK」の
歌詞のモデル

6.「アルマジロ・ヴギ」の作詞家の名前が
“亜留間ジロー”(松井五郎氏)というダジャレなのはなぜか

7.「Darlin’」の間奏が
フラメンコ調なのはなぜか

 

前回取り上げた楽曲の中には
何を歌っているのか分からない、という
疑問を抱く曲ではないものもありますが、
管理人が思い付いた七不思議でした

 

そして、新たに追加された
読者さんから提供して頂いた15曲は
何を歌っているのか分からない13曲と
なぜそうなったのかと思う2曲、
という内訳です

 

それでは、ファンも納得する
疑問を抱く15曲をご覧あれ!

 

※以下の記述は読者さんからのコメントを
そのまま掲載しています

1・『PRIDE
最後のサビの1小節を(例えば「伝えられない〜」と)歌った直後にいちいち出てくる、短い英語のようなフレーズ。

2・『HOTEL
最後のサビの、「たどり着く場所がある〜」と歌った後に出てくる、短い英語のようなフレーズ。

3・『Mr.Jの悲劇は岩より重い』
Bメロのバックで歌うASKA。

4・『Born the trap
Bメロのバックで歌うASKA。

5・『You are free』
1コーラス目のサビ前のCHAGEによるフレーズ。

6・『紫陽花と向日葵』
中盤で展開が変わった後の、「君と僕を運ぶ 時の川」に続くASKAのコーラス。
(ガレル、デイル、サレルにしか聞こえない)
それと、最後のサビでの「紫陽花と向日葵が愛し合う」に続くASKAのコーラス。
(イマイツィ〜にしか聞こえない)

8・『can do now
サビ前の英語のようなワンフレーズ。
(アレハ〜アニモ〜と聞こえる)

9・『36度線
最後のサビでのバックに流れているCHAGE。

10・『野いちごがゆれるように』
2コーラス目のBメロに行く前、「いちごになる 泣きたくなる」のバックに流れているフレーズ。

11・『HANG UP THE PHONE』
2コーラス目のサビと、最後のサビのバックで流れているコーラス。

12・『濡れた夢』
イントロと、曲の終わり間際の独り言。

13・『river』
最後のサビ前、Eメロ(?)のバックに流れているコーラス。

 

そして、“なぜそうなったのか”という
疑問を抱く2曲は以下の2曲となります

 

14.「MARGARITA」

曲最後の曲調が変わる部分で、
CHAGEのテンションがずいぶんと
おかしくなっているのはなぜか

 

15.「ROLLING DAYS」

曲の最後、歌詞部分を歌い切った後に
雄叫びを上げるCHAGE
残響音を活かしてまで叫んでいるのはなぜか

 

さて、このようにCAの楽曲に
“何を歌っているのか分からない”
“なぜそうなったのか”というものが
いくつか存在することが確認できました

 

これらを独自に調査し、
すでにほぼ解決している楽曲もあります

 

今後の七不思議に関する記事では
それら“ほぼ”解決している曲を
取り上げていくと共に、
さらなる不思議楽曲の情報も
募集しています

 

引き続き、CA七不思議の記事更新を
お楽しみに!

 

MJ「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」を振り返る 1/3

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SAY YES」の大ヒットで
活動全盛期を迎えたCHAGE&ASKAが、
1993年に放映されていた音楽情報番組
『MJ -MUSIC JARNAL-』で特集されました

 

彼らはこの番組で取り上げられる際に
制作サイドとの打ち合わせをしましたが、
いざ蓋を開けてみると
要求したことの正反対の内容で構成され

 

打ち合わせと全く違うことをやられてしまい、
番組制作サイドに対して激怒したのです

 

CHAGE&ASKAが特集された
そのコーナータイトルは
「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」でした

 

検証の内容

 

「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」

 

この検証コーナー本編が始まる直前、
司会の古舘伊知郎がコーナータイトルを
読み上げたのですが、

 

三人の司会のもう一人、
加山雄三がすかさず
「このボーダーレスの時代、
演歌だろうが何だろうが良いものは良い」

とフォローしています

 

音楽の真理を突くこの一言は、
CAの音楽は演歌なのか?という
検証の無意味さを物語っていて

 

この言葉を念頭に置いて
検証の本編を眺めていると、
日本のどの歌謡曲にもあてはまることしか
述べていない、ということが
分かってしまいます

 

さて、その気になる検証の内容(前半部)を
以下にまとめてみました

 

MJ「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」検証の流れ

1.導入部

○芸能界、音楽界の有名人による
CHAGE&ASKAに対する想いを語る部分

・鈴木早智子(元Wink) – チャゲアスの大ファン
・KAN – CAの最大の武器はハーモニーだと語る
・藤田朋子 – 自分たちの音楽をやってきた、というCAの音楽性を語る
・小野正利 – 若い頃にCAのコピーをしていた、詞の世界に魅力を感じると語る

○時代の波に乗ったCAの音楽が支持されるのは何故か
・藤井徹貫(音楽ライター) – CAの音楽は一枚の絵を歌でどう表現するかがテーマだ、と語る

~ナレーション~
一見お洒落なポップス、
しかし聴く者に分かりやすい彼らの歌の根底に流れ続ける、
素朴な味わいとは一体何なのか

2.ビジュアル面からCAを検証

~ナレーション~
1978年、ヤマハのポピュラー・ミュージック・コンテストに入賞し、
世間の注目を集めたCHAGE&ASKA
デビューのために上京、風貌はまるで売れない若手漫才コンビ(以下略)

・藤田朋子 – どこにでもいる兄のような存在、親近感が持てると語る

○ファッションによるCAの分析
・山本康一郎(スタイリスト) – 普通の人が無理をしている感じだが、それこそが正直な部分であると語る

○ルックスによるCAの分析
・トニータナカ(フェイスクリエイター) – CHAGEの四角い顔立ちは調子を誘い、ASKAのプレスリー似だが洗練されていないリーゼントのような髪型が大衆に受けると語る

~ナレーション~
洗練されすぎないことは、大切な要素なのだ

 

長くなってきたので続きは次回の記事で!

 

MJ「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」を振り返る 2/3

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前回の記事の続きです

 

検証の内容の続き

 

古舘伊知郎、加山雄三、田中律子の
三人の司会で放映されていた
90年代の音楽情報番組
『MJ -MUSIC JARNAL-』

 

他にどんな内容の番組を
作っていたのか分かりませんが、
CHAGE&ASKAを取り上げた検証コーナーでは
彼らの音楽は演歌なのか?という
ぶっ飛んだものでした

 

その検証内容の後半部をまとめたので
ご覧下さい

 

MJ「CHAGER&ASKAは現代の演歌なのか?!」検証の流れ 後半

3.ASKA独特の歌唱法について分析
・大本恭敬(ボイストレーナー) – (「僕はこの瞳で嘘をつく」を取り上げて)声を潰した人が歌えばハード・ロックになるが、ASKAが歌うとラブソングになってしまう、と語る
・チャケ&ヤスカ – CHAGE&ASKAがパロディになったとして取り上げられた

4.「SAY YES」の楽曲分析
・宮川泰(作曲家) – (サビのメロディを取り上げて)コードをばらした音をメロディに組み込み、古典的なものを現代に甦らせた、と語る
また、ポップスの歌詞は格好良くて珍しく、お洒落な単語をちりばめ、雰囲気を重視するものが多いが、
演歌の場合は一字一句日本語の美しさを噛み締めて歌う良さがあり、CAも然りであると語る

~ナレーション~
ポップスのオブラートに包まれたチャゲアスの音楽は純和風なのか
そこでMJではこんな実験を試みた

・ENKA “SAY YES”(歌:小金沢昇司) – 「SAY YES」の演歌バージョンを(無許可で?)お披露目
・竹村次郎(編曲家) – 歌詞の世界観そのものが演歌であり、充分に演歌となりうるものであると語る

~ナレーション~
実験は見事に成功、チャゲアスの楽曲は日本的なマインドを持っている、と言えよう

(中略)

ニューミュージックや百恵、ピンクレディーで育った世代はなかなかド演歌は聴けない
しかしやっぱり日本人、演歌的要素を心の底では求めている
そんな時、ふと気が付くとそこにはチャゲアスがいたのではないだろうか

・石原信一(作詞家) – 演歌とポップスの中庸がチャゲアスであり、愛を歌うことで老若男女問わず受け入れられ、演歌世代とポップス世代の橋渡し的存在を担っている、と語る

5.心理学によるCAの分析
・富田隆(白百合女子大助教授) – 字幕なしで聴けるCAの歌は日本語がきちんと伝わり、お洒落なアレンジであれど日本的要素を残さざるを得ない、と語る

~ナレーション~
たまらないほど我々日本人の琴線に触れるCHAGE&ASKAの歌は、
やはり現代の演歌といえるのではないだろうか

 

さて、次回の記事でいよいよ
管理人の視点からこの検証内容を
ぶった斬ります!

 


MJ「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」を振り返る 3/3

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前々回、前回の記事を読んでいない方は
まずはそちらの記事をご覧下さい

MJ「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」を振り返る 1/3
MJ「CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか?!」を振り返る 2/3

 

90年代の音楽情報番組
『MJ -MUSIC JARNAL-』において、
「チャゲアスは現代の演歌なのではないだろうか」と
断定されてしまう問題が発生しました

 

さて、CHAGE&ASKAは
本当に“現代の演歌”なのでしょうか
そしてこの番組で放送された検証の内容は
正しかったのでしょうか

 

検証の整合性

 

チャゲアスは現代の演歌なのか、
という議題の詳しい検証の内容は
前回、前々回の記事を参照して頂くとして、

 

その検証ではどのように
“チャゲアスを演歌である”
決定付けようとしているか、
その流れを見て取ることができます

 

まず初めに、CAの二人がファンにとって
近しい存在であることをほのめかし、
次に日本のポピュラーソングの根底に
あるものが日本的要素、演歌的要素であり、
ゆえに“チャゲアスは演歌である”
説いているのです

 

一見すると無理やりな算段で
チャゲアスと演歌を結び付けているようですが、
実はこの検証のターゲットが
チャゲアスではない他の代表的な
日本のミュージシャンであっても、

 

そのミュージシャンの音楽が演歌である、と
思わされてしまう悪魔の検証方法を
用いているのです

 

どういうことかというと、
特定のミュージシャンの限られたことに対して
説明するのではなく、
日本のどの歌謡曲にもあてはまることでのみ
説明をすることで、

 

ターゲットにされたチャゲアスが、
あたかも彼らの音楽を演歌なのだと
視聴者に錯覚させているのです

 

親しみがあることは、側にあること

 

チャゲアスは演歌である、とは
上記した解釈を用いれば
日本の歌謡曲やポップスは演歌である、
と言い換えることができますが、

 

音楽のジャンルとして考えるならば
演歌は演歌以外のなにものでもなく、
ポップスはもちろんポップスですよね

 

もっと細かく言ってしまえば
聴く人によってこの曲はロックだポップスだ、
と捉え方も変わってしまい、
ジャンルなんて気にする必要がない、
とすら思ってしまいます

 

そこまで行ってしまうと
加山雄三の「良いものは良い」という
一言が、それこそが音楽の真理であり、
結論になります

 

そうでなくても
ポップスを取り上げて演歌である、
というのは余りに乱暴な結び付け方なのは
一目瞭然ですよね

 

しかし、それを結び付ける材料は
この検証方法の中にちゃんと存在しているのです
その材料の手始めが“親近感”です

 

特定のミュージシャンのファン、
この場合ではチャゲアスのファンは
当然ながらCHAGEとASKAという遠い存在に
夢中にはなれてもお近づきにはなれません

 

そんな存在を他の有名人の一言で
一気に身近な存在へと引き寄せています
藤田朋子の一言である
「どこにでもいる兄のような存在」「親近感」とは
よく言ったものです

 

これは一体どういうことかというと、
次の“楽曲の根底にある日本的、演歌的要素”へと
結び付けるための重要な要素を表しています

 

親近感を持たせるためには、
音楽に対しても親近感を感じさせなければなりません
そのためには“楽曲の根底にある日本的、演歌的要素”
必要になってくるのです

 

つまり、日本人が最も慣れ親しんでいる
音楽のリズムは演歌にある、ということなのです

 

これは、世代によって当てはまらないこともありますが、
90年代にチャゲアスをリアルタイムで
聴いていた世代にとっては、
恐らく演歌は身近な場所で耳にしていると思います

 

それは、自分の両親や祖父母の
好んで聴いている音楽なのではないでしょうか

 

そうでなくても、日本人の心の奥底には
きっと民謡や盆踊りやそこから生まれた
演歌のリズムが刻み込まれていると思います

 

いや、心ならずとも
肉体が、もっとミクロの世界から覗けば
DNAに刻み込まれていると思うのです

 

そんな風に諭されてしまえば、
日本のポップスの源流が演歌であると
結び付けてもおかしな話ではない、と
感じるのも不思議ではありません

 

“演歌”≠“現代の演歌”

 

この番組の検証では、
「チャゲアスは現代の演歌なのか」から
いつしか「チャゲアスは演歌なのか」という
異なるものへとすり替えられていたような気がします
その最たる例が“ENKA SAY YES”です

 

「SAY YES」を演歌にしても
全く違和感がない、ということを明らかにして
チャゲアスの“見えない演歌の部分”を
引き出そうとしているのですが、
はっきり言って微妙でした(笑)

 

そもそも、“演歌である”と
“現代の演歌である”というのは
似ているようで異なる表現だと感じます

 

演歌を好んで聴く世代は、
上でも書いたように自分の親もしくは
祖父母の世代が多く、

 

彼らにとっては
若い世代の人たちが聴くポップスやロックに
相当する音楽なのです

 

“現代の演歌”という言い回しは
まさにそのことを言っていて
ポップスを好んで聴く世代が
虜になる音楽を指していると
捉えることができるのではないでしょうか

 

この番組が放映されていた当時は
チャゲアス全盛期でした
ゆえに、日本のポップスを好んで聴く人たちの
大半が聴いているであろうチャゲアスの楽曲は、

 

年配の人たちが好んで聴く演歌のごとく
若い世代に多く受け入れられたはずです
そのことを“演歌”というワードを用いて
比喩的に表現するとすれば、
“CHAGE&ASKAは現代の演歌である”に
なることも必然でしょう

 

そのように考えればとても面白く
興味深い検証であったはずなんですが、
日本のどの歌謡曲にも当てはまる
著名な方々のコメントだけならまだしも

 

「SAY YES」を演歌アレンジして
残念な仕上がりになってしまった“ENKA SAY YES”を
曝け出してしまったのが
この検証の面白さを台無しにしてしまったように
思うのです

 

「GUYS」でのCHAGEのコーラス

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以前記事にした『CAの七不思議』の中で
GUYS」という曲で歌われる
CHAGEのコーラスが何を歌っているのか分からない、
というようなことを書きました

 

このことについて
管理人のダイマツさんが
独自に調査をした結果、
CHAGEが何と歌っているのかを
ついに突き止めることができました!

 

その答えは…

 

いい人と呼ばれるよりもいい奴と呼ばれたい

 

「GUYS」という曲は、
夢に向かう力を持った男たちが
その道程で良い方向へ進もうとも
悪い方向へ進もうとも
そしてそのために孤独であろうとも

 

そうしたタフな生き方が似合う
男でありたい、
女たちからそう思われたい、
“GUYS”と呼ばれたい、
そんなことを歌った歌です

 

歌詞中では、
夢に向かって突き進む男たちが
勢いを持って走り出したり
呆然となって涙したりと
タフに人生を謳歌しています

 

さて、そんな“GUYS”に
CHAGEはどのようなコーラスで
彼らに言葉を添えたのでしょうか

 

確かなことなど無くて 何度も途方に暮れて…

 

何を歌っているのか分からない、
という問題のCHAGEのコーラスは
2番の「確かなことなど無くて 何度も途方に暮れて」
の直後、「走る風になるか~」へと続く間に
間髪入れず挿入しています

 

「GUYS」を初めて聴いた時から
つい最近まで、
本当にCHAGEはこの部分で
何を歌っているのか分かりませんでした

 

その謎のベールが
いよいよ紐解かれる時がきたのです!
さて、そのCHAGEのコーラスの正体は…

 

そっらをっだっいったが~い

空を抱いたGUYS

 

歌詞と合わせて読んでみましょう

いつかGUYS (揺れるあの日) 止まりかけの風車を見てた
風になるか 星になるか OH YEA YEA YEA

確かなことなど無くて 何度も途方に暮れて
(空を抱いたGUYS)
走る風になるか 見守る星になるか OH YEA YEA YEA

 

CAの曲に入る歌詞に載っていないコーラスには、
無意味な言葉の羅列というものはありません
それは、他の様々な楽曲を聴いても
歌詞の言葉に合わせた絶妙なフレーズを
挿し込んでくるのです

 

この“空を抱いたGUYS”という言葉も
前後の歌詞をきちんと繋ぎ合わせることで
男たちの呆然とする姿を
リスナーに容易にイメージさせます

 

歌詞にちゃんと載せてさえいれば
何を歌っているのかすぐにでも分かりますが、
歌詞に乗せていないということは
作詞をしたASKAが書いた言葉ではない、
ということになります

 

とすれば、では誰が考えた言葉なのか
それは歌っているCHAGE本人の考え出した
フレーズであると推測できます

 

このように主旋律とハーモニー、
それぞれの音楽性、個性的なキャラクターなど
二人のピッタリ合った阿吽の呼吸は
歌詞においても然りである、ということを
楽曲ひとつで新たに発見できるのです

 

レビュー:指環が泣いた/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・指環が泣いた
 (c/w:やさしさの向こう側)

アルバム
・Mr.ASIA
SUPER BEST II

■映像作品
・WE SHALL RETURN!
 君だけのチャゲ&飛鳥 PART2
・HISTORY II ~PRIDE~

 
 

補足情報

 

●1986/11/21:ポニーキャニオンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:やさしさの向こう側

●1987/05/21:発売のアルバム『Mr.ASIA』に収録

●作詞・作曲:ASKA、編曲:佐藤準

 

レビュー

 

ベストアルバム『SUPER BEST II』を
聴き始めると、
唐突に格好良い楽曲に遭遇するんですよ
その曲が「指環が泣いた」なんですね

 

1曲目の「モーニングムーン」は
ファンでない人でも
聴けばどこかで耳にしたことがあるくらい
有名な曲なので、

 

確かに格好良い曲ではありますが
聴いたことがある、というだけで
インパクトがあるわけではありません

 

続く「黄昏を待たずに」は
80年代を象徴したキラキラポップスで、
格好良いタイプの楽曲ではありません

 

3曲目の「Count Down」は
ある意味で格好良いのですが、
CHAGE作曲という“枷”があり
(CHAGE派にとっては良い意味で)

 

ASKA楽曲を求めるファンには
その方向性の違いに
のめり込むほどではないかも知れません

 

こうした3曲を耳にした状態で
次の「指環が泣いた」を聴いてご覧なさい!
はっきり言って度肝を抜かれます

 

かつてフジテレビで2回だけオンエアされた
『世界紅白歌合戦』に、
CHAGE&ASKAはこの曲で出場しました

 

彼らの歌う「指環が泣いた」を聴いた
海外ミュージシャンの一つだったa-haは、
とても興味津々だったようです

 

シンプルながら迫力のあるドラムと
ギター、シンセサウンドが見事に絡み合い
そこにASKAの歌声とCHAGEのコーラスが乗ることで

 

「モーニングムーン」で
新境地を開いた彼らの楽曲が
さらに一つ飛躍したような、
そんな印象を持つことができます

 

そして、この曲の面白さが
さらに感じられるのは
イヤホンかヘッドホンで聴くことにあります

 

その面白さを最大限感じるのは
イントロの数秒間だけなんですが、
スピーカーで聴くよりも
ちょっとビックリする仕様になっていることが
分かります

 

イントロの「テレテレ テレテレ テレテレ テレテレ」と
同じ音を8回繰り返すフレーズ、
スピーカーで聴いても分かる音の違いは
実は右と左で交互に音が出ています

 

スピーカーで聴いていると
何となく分かっていても
「左右から交互に聴こえてくるなぁ」
くらいのモンヤリした感覚しか得られません

 

しかし、これをヘッドホンなりで
直接耳にするとあら不思議!
右、左、右、左、右、左、右、左と
めまぐるしく切り替わる音の世界に
分かっていてもビックリしてしまいます

 

これは、音の定位を決める
パンニングという技術を使って
左右に音を振り分けています

 

この曲では短い時間で
めまぐるしく音の振り分けをしていますが、
極端な例でいうとビートルズの曲には
片方ではドラムの音だけが聴こえ、
その他の音をもう一方のスピーカーから出す
そんなパンニングもあります

 

こうした音へのこだわりを
肌で感じることのできるこの曲が、
ただ格好良いだけじゃないということが
たった数秒間で分かってしまうというのも
魅力的ですね

 

レビュー:恋人はワイン色/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・恋人はワイン色
 (c/w:あきらめのBlue Day)

■アルバム
・RHAPSODY
・THE STORY of BALLAD
SUPER BEST II
・CHAGE&ASKA
 VERY BEST ROLL OVER 20TH

■映像作品
・WALK
・HISTORY I
 ~10 years after~
CHAGE and ASKA Concert tour
 2007 DOUBLE

 
 

補足情報

 

●1988/02/05:ポニーキャニオンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:あきらめのBlue Day

●1988/03/05:発売のアルバム『RHAPSODY』に収録

●作詞・作曲;ASKA、編曲:西平彰

●テレビ朝日 ドラマ『あぶない雑居カップル』 EDテーマ

 

レビュー

 

80年代後半の日本における
バブル期を象徴するような
セレブ感溢れるおしゃれポップス、
それが「恋人はワイン色」

 

イントロのサウンドや
テンポを聴いただけでは
ミディアムなバラードの雰囲気しか
感じないのですが、

 

歌い出しのASKAの優しげな声質、
そしてCHAGEの浮遊感のあるコーラスが
一気にセレブリティな世界へと惹き込ませる、
不思議な魅力を持った楽曲ですね

 

曲の印象度、好感度としては
可も不可もなく普通に聴いていられるレベルですが、
サビ直前の「I don’t forget you~」の
インパクトにはちょっと驚きます(笑)

 

CHAGE派の僕からすれば
この曲のコーラスは本当に絶妙で、
コーラスのメロディに集中して聴くと
その難しさを理解できます

 

可も不可もない、と書きましたが
要所要所に見られるCAのマニアックな部分が
光っていて、

 

ただのミディアムバラードではない
曲に仕上がっている辺りが
本当に面白いですね

 

そして、この曲の良さを
最大限に引き出したのが
2007年の『ツアーDOUBLE』ですね

 

1988年に発表したシングル曲を
2007年のコンサートツアーの
1曲目に投入してきまして、

 

これを映像で見た時の興奮度といったら
そりゃあもう半端なかったですよ!
かなり意表を突いた選曲で、
観客の女性たちも思わず歓声を上げてました(笑)

 

しかも映像では、
ステージに立つASKAとCHAGEの
立ち位置が逆になっており、
何ともインパクトのあるステージングを
見せてくれました

 

すごいですよね、
立ち位置を逆にしただけなのに
強烈に記憶に残るというのが…

 

レビュー:ラプソディ/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・ラプソディ
 (c/w:ripplr ring)

■アルバム
・RHAPSODY
 (「狂想曲(ラプソディ)」として収録)
SUPER BEST II

■映像作品
・WALK
・ASKA CONCERT TOUR
 2009 WALK

 
 

補足情報

 

●1988/05/21:ポニーキャニオンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:ripple ring

●1988/03/05:発売のシングル『RHAPSODY』に収録(「狂想曲(ラプソディ)」)

●作詞・作曲;ASKA、編曲;西平彰/十川ともじ

●テレビ朝日 ワールドプロレスリング OPテーマ (1987年)

 

レビュー

 

軽快なストリングスのイントロが
ファンキーなリズムに乗って
ものすごい明るい雰囲気で始まる「ラプソディ」

 

ラプソディとは即興性を重視した
楽曲の形式の一つだそうですが、
CAのこの曲は綿密に作り込まれたアレンジの中で

 

なぜだか楽器を演奏しているバンドメンバーが
プレイの中で存分に遊んでいる、
そんな風に聴こえてしまう楽曲です

 

歌っているCA本人たちも
完成されたアレンジの上を軽快に、
そして伸び伸びと歌を楽しんでますね

 

特にそう感じるのが
1番と2番の間奏部分での
ASKAのスキャットです

 

この自由な表現こそが
まさに“ラプソディ”と
言えるのではないでしょうか

 

ASKAの歌い回しの独特性を
最も感じることができるのがライブですが、
映像作品からもそれを知ることができます

 

CDに収められた固定のメロディが
ライブではCD以上の広がりを持って
歌い手によって表現されるのは、
まさにライブならでは、ですよね

 

生の演奏と歌というだけでも
CDとライブでは格段の違いがありますが、
表現を変えることで楽曲の良さを
さらに感じさせることができるアーティストは
一体どれだけいるでしょうか

 

CHAGE&ASKAはそうした意味でも
ライブで成長したアーティストであり、
彼らの真骨頂はライブにあると感じています

 

この「ラプソディ」も
ライブでその顔を変えてきた
楽曲でもあるのです

 

映像作品「WALK」では
CDとは全く異なったアレンジで演奏され、
ビートを効かせたポップスロックへと
姿を変えています

 

そして、発表から20年が経過した
ASKAのソロライブ「ツアー2009 WALK」では
原曲を進化させたような仕上がりで

 

音の厚みやリズムの繊細さ、
各楽器のパートの洗練されたプレイと共に
円熟したASKAの歌声を堪能できます

 

どれほどの月日が流れても
過去の楽曲をいつの時代にも甦らせる
彼らのアーティストとしてのこだわりは、
この「ラプソディ」にもきちんと
表れているのです

 

レビュー:Trip/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・Trip
 (c/w:ソプラノ)

■アルバム
・ENERGY
SUPER BEST II

■映像作品
・WALK
・CONCERT MOVIE GUYS
・CHAGE&ASKA CONCERT TOUR
 02-03 THE LIVE

 
 

補足情報

 

●1988/10/25:ポニーキャニオンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:ソプラノ

●作詞・作曲;ASKA、編曲:十川ともじ

 

レビュー

 

ASKAの声で始まるこの曲は、
他のどの楽曲を探しても見つからない
唯一無二のものです

 

マイナー路線の楽曲は
この「Trip」の他にも沢山あり、
そういう意味では飛び抜けて
良い曲だなぁ、という印象としては
薄いような気がします

 

しかし、イントロから響く
ASKAのスキャット、そして
オリジナルアルバム『ENERGY』にのみ
収録された楽曲最後のスキャットは

 

この曲の歌に与えられた自由度、
と言っても良いほどに
ASKAの見事なスキャットを堪能できます

 

また、映像作品では
アルバム収録の楽曲最後のスキャットを
曲冒頭で聴くことができ、
これにより「Trip」を歌ってくれるという
先入観が生まれるわけですが

 

どの曲を聴けるか分かってしまうという
気持ちにさせられながらも
聴けることにワクワクしてしまう、
という不思議な感情を持つことのできる
楽曲でもあるのです

 

そしてこの曲のもう一つの魅力は
CHAGEの淡々としたコーラスにも
あると思います

 

スキャットを伸び伸びと歌うことで
ASKAの描く歌詞もどこか情熱的なものを
感じたりするのですが、
その対比となるようなCHAGEの
落ち着いたコーラスがまた映えるのです

 

さらにこの曲には
ある重要な要素が隠されていると
僕は感じています

 

「Trip」を発表したCHAGE&ASKAは
その翌年である1989年で
音楽活動10年目を迎えます

 

活動10年という節目で発表したシングルは
WALK」だったのですが、
この曲を発表する時にASKAは

 

スタッフから
「10年頑張ってやってきたんだから、
そろそろ好きなように曲作ってもいいんじゃないか」
というようなことを言われ、
あのような素晴らしい名曲を生み出したのです

 

そうして自由に作られた「WALK」の前に
「Trip」では自由に歌えるスキャットを取り入れ、
ある種の自由への足がかりを作ったんじゃないかとも
思えてしまうのです

 

そう考えると、
かつて“演歌フォーク”から脱却した
モーニングムーン」を彼らの転機とする一方で

 

「WALK」での自由な楽曲制作への転機を
象徴する曲が「Trip」なんじゃないか、と
捉えることもできます

 

この曲でのASKAのスキャットを聴いていると、
彼の自由な歌い回しの原点だとも思えてきて
この曲を名曲へと昇華させる一つの要因だと
感じられるのです

 

レビュー:DO YA DO/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・DO YA DO
 (c/w:YELLOW MEN)

■アルバム
・SEE YA
SUPER BEST II
・CHAGE&ASKA VERY BEST
 ROLL OVER 20TH

■映像作品
・SEE YA
・太陽と埃の中で
・CONCERT MOVIE GUYS

 
 

補足情報

 

●1990/06/27:ポニーキャニオンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:YELLOW MEN

●1990/08/29:発売のアルバム『SEE YA』に収録

●作詞・作曲;ASKA、編曲:ASKA/Jess Bailey

 

レビュー

 

この曲を初めて聴いた時の印象は
とにかく旋律の危うい曲だなぁ、という
感じでした

 

イントロのメロディから
半音ずつ下がっていく
不思議な雰囲気を醸し出し、

 

歌い出しのASKAの声もメロディも
イントロに呼応するかのように
不安定な辺りをウロウロしているような、
そんな感覚を覚えるのです

 

このようなイメージが
とても強く植え付けられる印象的な
楽曲ではありますが、

 

数ある彼らの名曲を想うと
「DO YA DO」がそれほど突出していない
楽曲であることが
何となく理解できるかと思います

 

しかし、この曲が発表された当時には
ロンドンでレコーディングされた
初めてのシングル曲ということもあり
ライブで多く披露されました

 

この楽曲は
主人公である男性が想いを寄せる女性に
別の男性が告白をして
女性がそれを受け入れてしまう、

 

そんな状況での主人公の心情を
描いたものだと思われますが、
その微妙な気持ちの揺れ方を
楽曲のアレンジにも見事に反映させて

 

不安定な主人公の心を
ASKAがここぞとばかりに
歌い上げています

 

先にも書きましたが
楽曲の名曲さ加減が他の名曲よりも
飛びぬけていないと感じて以来
じっくりと歌詞を理解していませんでしたが、

 

ところどころ分かりづらい描写に
解釈のメスを入れてみたところ、
主人公の男性の微妙な恋心に気付いてから
この楽曲のアレンジが歌詞と結び付き、
不思議な魅力を感じ始めました

 

後にASKAは
ソロアルバム『12』において
この楽曲をセルフカバーするのですが、
CAのライブでも多く歌ったこともあって
彼自身がこの曲を相当好きなんだろうな、
と想像させてくれます

 

サビでの転調や曲タイトルが
偶然の産物でありながらきちんと意味を持った、
という制作の経緯を考えても、

 

ASKA自身がこの曲を
好きである理由なのかも知れませんね

 


「can do now」のサビ前のコーラス

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この記事は、以前書いた
まだまだあったCAの七不思議(楽曲編)」で紹介した、

 

can do now」という曲の
サビ直前に歌われるコーラスが
何を歌っているのか分からない、
この解決編です

 

この解決には100%の
独自解釈が施されており、
信憑性のほどはお読み頂いた
読者さんにお任せします(笑)

 

それでは、一体この問題のコーラスは
何と歌っていたのでしょうか?
続きをどうぞ!

 

どん底まで堕ちた主人公が必死に這い上がる歌

 

見出しはイメージとなりますが、
僕が「can do now」という曲に
描いたイメージです

 

歌詞の意味は…となると
ASKA節がここぞとばかりに反映された
難解な表現により構成され、

 

考えれば考えるほど
この詞の意味を考えた人それぞれの
答えが出てきそうな面白い歌詞なのです

 

それを力強いロックと歌声で
聴かせてくれるのを目の当たりにすると、
男の持つ泥臭さや男臭さを感じることが出来る
とてもカッコイイ楽曲です

 

もうこれ以上~ない

 

さて、問題のサビ直前のコーラスを
読み解く前に、
Bメロの歌詞に注目してみましょう

 

CHAGE&ASKA/can do now(歌詞) -J-Lyric.netより-

 

1番、2番ともに
同じような表現が使われている部分が
あることが分かります

 

見出しにも書いたように、
「これ以上~ない」という
共通した表現が1番と2番のBメロの歌詞に
使われていますよね

 

そして、問題のコーラスは
サビの歌い出し「祈りのように~」の
直前に入ります
これも1番、2番ともに
同じことを歌っています

 

さて、ここまで書いて気になるのは
Bメロの「これ以上~ない」という表現、
これは問題のコーラスの直前で
歌われています

 

このコーラスが何を歌っているのか
分からない、とコメントを下さった
読者さんは(アレハ〜アニモ〜と聞こえる)
とのこと(笑)

 

一体、何のことやら分かりません
しかし「英語のようなワンフレーズ」とも
書いてくれてました

 

これは大きなヒントだ!
と僕は思いました
読者さんの言葉を借りると「アニモ~」と
聞こえる部分、

 

僕はこれを「anymore」ではないか?
と予想しました
そして、この単語の意味を調べてみると
「もう~ではない」

 

Bメロに出てきた「もうこれ以上~ない」
という表現と比べてみても
あまりにも近い!
これはほぼ「anymore」で
間違いないのでは?

 

では、残る「アレハ~」とは
一体何と歌っているのやら?

 

「アニモ~」が「anymore」ならば
「アレハ~」も英語であるはずです
僕はさらに「anymore」を使った
「もうこれ以上~ない」という意味の
英文を調べてみました

 

そして、同じような意味を持つ
「もうこれ以上は無理です」という一文の
英訳である
“I can’t add on anymore”
に辿り着きました

 

I can’t add on anymore

 

【1番】
こんなにも病める心で
もうこれ以上崩れたくない
-(I can’t)add on anymore-
(これ以上は無理だ)

【2番】
嘘をつくときの懸命さで
もうこれ以上凍えたくない
-(I can’t)add on anymore-
(これ以上は無理だ)

 

このように元の歌詞に付け加えてみると
なんとまあすんなり意味の通ること!
あまりに違和感がなさすぎて
個人的には大正解なんじゃないかと
思っているほどです

 

…とはいえ、ほとんど独自で考えたため
本当はもっと違うことを歌っているのかも
知れません

 

もっと全然違って
こんな風に聞こえるよ!
という方がいたら、
ぜひとも違った意見をお聞かせ下さい!

 

レビュー:PRIDE 10年の複雑(上)/CHAGE&ASKA(書籍)

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【目次】

・序章 偉大なる一歩
・第一章 過ぎてゆく晩夏
・第二章 失意からの脱出
・第三章 不死鳥伝説
・第四章 朽ちるとも燃え尽きて
・第五章 帰結せず
・第六章 砂塵と星空と

 
 
 

補足情報

 

●1989/07/20:八曜社より発行

●1992/10/10:角川書店により文庫化

 

レビュー

 

この本はタイトルに「10年の複雑」という
副題が付けられている通り、
CHAGE&ASKAがデビューしてからの
10年間の活動を振り返り、

 

その模様をストーリーと
インタビュー形式で繋ぎ合わせた
かなり内容の濃いものとなっています

 

これを読むと、
彼らの活動の主軸がライブであり
ライブがあるからこそ楽曲が生まれ
色んな人間との出会いや別れがある、
ということが分かります

 

特に目を見張るのは
メジャーデビューの際に
離れなければならなくなった
5人のバンドメンバーとのエピソード、

 

そして新人ながら全国60ケ所を
回るツアーを強行したこと、
国内アーティストとして初の大阪城公園でのライブ、
国立代々木競技場でのライブ、

 

代々木で初めて歌われることになった
「声を聞かせて」が作られたエピソード
などなど…

 

「声を聞かせて」の制作時のエピソードを
読み終わった後、
思わず代々木のライブ音源を聴き、
横浜スタジアムでの音源を聴き、

 

活動25周年の「熱風コンサート」での
音源を順番に聴いて、
観客の声と一体となるこの曲の素晴らしさに
改めて感動を貰い受けました

 

この上巻では、
作品にしてアルバム『INSIDE』の
制作にかかり始めた辺り、

 

活動にして国立代々木競技場での
ライブを含めた全国ツアーを終え、
CHAGEは渡米、ASKAはドラマ『友よ』の撮影と
充電期間にさしかかった辺りで
下巻に続く仕様になっています

 

様々な伝説を残してきた
CHAGE&ASKAのその全貌、
おそらく半分をこの上巻で
目の当たりにできるのですが、

 

読み進めていく度に
それぞれのライブや楽曲、アルバム制作に
ドラマがあって、
本当に面白く最後まで一気に
読んでしまいました

 

彼らの作品を視聴するだけでも
相当な満足感があるはずなのに、
その裏側を覗くことができ、

 

しかもすごく大変なことを
やってるんだなぁ、と分かるので
ライブや作品への理解がさらに深まり
ファン冥利に尽きます

 

彼らの作品の細部まで知りたい、
と思った方にはぜひ読んで欲しいですね

 

レビュー:放浪(TABIBITO)/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・放浪人(TABIBITO)
 (c/w:真夏の国境)

■アルバム
・黄昏の騎士
・SUPER BRST

 
 

補足情報

 

●1981/05/25:ワーナーミュージック・ジャパンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:真夏の国境

●1982/02/14:発売のアルバム『黄昏の騎士』に収録

●作詞:松井五郎、作曲:CHAGE、編曲:瀬尾一三

 

レビュー

 

メジャーデビューを果たしたCHAGE&ASKAが
世に発表したシングルの中で
初めてのCHAGE作曲のものが
「放浪人(TABIBITO)」です

 

「ひとり咲き」「流連情歌」
「万里の河」と、
この頃の彼らの音楽を象徴した
“フォーク演歌”という言葉を払拭するように、

 

歪んだギターサウンドを強調した
ロックナンバーとなっており、
ベスト盤『SUPER BEST』で聴くと
「万里の河」と「男と女」に挟まれて
何かちょっと浮いてる存在に思えてきます

 

しかし、これは良い意味で
彼ら自身の音楽の先端を行っているような
感覚を覚えるのです

 

歌詞の持つ雰囲気や世界観は
松井五郎氏のまさに独壇場で、
言葉の使い方や言い回しに感じられる
日本語の流麗さが胸を打ちます

 

その言葉を二人が力強く歌い上げる様を
イメージしながら聴くと、
いやはや本当にこの曲も名曲だな、と
感じないわけにはいきません

 

レビュー:熱い想い/CHAGE&ASKA(シングル)

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【収録作品】

■シングル
・熱い想い
 (c/w:恋はア・ヤ・フ・ヤ)

■アルバム
・熱い想い
・SUPER BEST

■映像作品
THE 夏祭り 大阪城LIVE
・HISTORY II~PRIDE~
CHAGE and ASKA
 25th Anniversary Special
 チャゲ&飛鳥 熱風コンサート

CHAGE and ASKA Concert tour
 2007 DOUBLE

 
 

補足情報

 

●1982/04/25:ワーナーミュージック・ジャパンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:恋はア・ヤ・フ・ヤ

●1982/05/25:発売のアルバム『熱い想い』に収録

●作詞・作曲:ASKA/松井五郎、編曲;平野孝幸

●東映 映画『真紅な動輪』 主題歌 (1982年)

 

レビュー

 

初期CHAGE&ASKAの曲の中で
最も壮大で感動的なバラードが
この「熱い想い」です

 

この曲は、中国大陸をひた走る
機関車の雄姿を追ったドキュメンタリー映画
『真紅な動輪』の主題歌ですが、

 

“パシナ”と名付けられた機関車を
最愛の女性に例えて、
パシナに向けて作られたラブソングです

 

その歌詞はとても深い愛情を表現しており、
発表当時には彼らのファンが
「飛鳥さんが結婚するって本当ですか?」と
問い合わせるほどだったそうです

 

「熱い想い」を歌ったライブ映像

 

この曲を収録したライブ映像は、
公式の作品では
THE 夏祭り 大阪城LIVE
『HISTORY II~PRIDE~』

 

熱風コンサート
ツアー2007 DOUBLE
の4作品となります

 

『THE 夏祭り』の映像はコチラ
映像では「翼」を1コーラスだけ歌ってから
MCを経て「熱い想い」を歌っています

 

『熱風コンサート』での映像はコチラ
ライブの最後の曲だけあって、
MCも笑いなしの真面目なお話で
「熱い想い」へと繋がります

 

CHAGE&ASKAの活動の軌跡を
回り道だったと表現し、
歌詞の中の“回り道”とかけています

 

曲のイントロが始まった瞬間に
観客から小さな歓声が上がるのも
聴く際のポイントですね

 

『ツアー 2007 DOUBLE』の映像はアップされていませんが、
彼らのライブ映像の中で
最新の「熱い想い」となります
映像作品自体が素晴らしいので、
ぜひ見て欲しい作品の一つです

 

コチラの映像は
『HISTORY II~PRIDE~』でしょうか
知っている人がいたら、教えて下さい(笑)

 

そして、映像作品ではなく
TVやBSで放映されたと思われる映像が
コチラです

 

この映像で気になったのが
CHAGEの髪型!
カメラはずっとASKAを捉えていて
なかなかCHAGEを映してくれません

 

しかし、遠目から見ても
おかしなCHAGEの髪型は
どう見てもリーゼント(笑)

 

ここで、僕は『10年の複雑』という書籍の
下巻に書かれた一節を思い出しました

チャゲがサングラスをかけはじめたのは(略)
第二期チャゲ&飛鳥として活動するために、
自らをファッショナブルに飾ろうと
思いついたからだった。

それは(略)ヘアースタイルにも現れた。
横を極度に刈りあげたり、トサカのように逆立てたり、
極め付けは、頭の脇を剃って筋を入れ
ラメを塗ったハイウェイ・カットと称する
オリジナル・ヘアースタイルだった。

 

横を極度に刈り上げる、
トサカのように逆立てる、
そしてハイウェイ・カット

 

このどれかに当てはまる
髪型のような気がしてなりません(笑)

 

とにかく、どの「熱い想い」を聴いても
壮大で感動的なステージを
堪能することができますが、

 

「子供の頃にぶかぶかの服を着せられた」という
ASKAの語りから始まる「熱い想い」が
僕の一番のお気に入り映像です

 

「Mr.Jの悲劇は岩より重い」でのASKAのコーラス

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まだまだあったCAの七不思議(楽曲編)」という記事を
ご覧になりましたでしょうか?

 

今回の記事は、その解決編の一つで
「Mr.Jの悲劇は岩より重い」という曲の
Bメロで歌われるASKAのコーラスは
何を歌っているのか?
これについて解き明かしています

 

CD音源をじっくり聴いても
何だかぼやけていてよく聴き取れない、
(それが狙いだと思いますが…)

 

しかしあるライブ映像を見ることで
ASKAが何を歌っているのか
CDを聴くよりちょっとだけ分かりやすい

 

今回はその映像と共に
この楽曲の謎に迫ってみましょう

 

曲間にラップを挟んだMr.Jの悲劇

 

問題のライブ映像はコチラ
収録作品は『史上最大の作戦』です
ただ、ファンクラブ限定で発売されたVHSではなく

 

LIVE DVD-BOXシリーズとして発売された、
3作品同梱、全曲収録バージョンの
『史上最大の作戦』です

 

リンク先の映像を見ると分かりますが、
1番と2番の間でCHAGEとASKAがダンスをしながら
ラップを披露するというスペシャルな仕様です

 

この映像を何気なく見ていた時に
BメロのコーラスでASKAが何を歌っているのか
何となく聞こえてきたのです!
…とは言っても、1番はまだ曖昧な感じです

 

-1番のBメロ-
天使の嘆きと悪魔の微笑む姿も知らずに(Ah あの夜)
左肩にかかった彼女の(気付けば)
とてつもない意味と(消えない)愛の重さ

-2番のBメロ-
ヒトミにエイコにトモコに(Ah もう一度)
カヨコにキョウコにマリとミホ(内緒で)
もう一度笑ってお願い(誰かに)
せめて夢の中で 会えないかな

※太字がASKAのコーラス部分

 

1番ではBメロ最後の「愛の重さ」に、
2番では「会えないかな」に
二つの歌詞がそれぞれ繋がっていきます

 

CHAGEとASKAは
お互いの楽曲を大事にしながら
相手の領域と自分の領域をしっかりと確保して

 

楽曲の根幹を崩さずに
自分のカラーも付け足してしまう、
そして面白さを倍増させていきます

 

こうした遊び心も
CHAGE&ASKAの魅力の一つであり、
他の音楽グループにはない特徴でも
あるのです

 

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